『遮熱材を知っている体で話さないでくれないかい?』と
お客様に苦言をいただいたことがありました。
遮熱材のことを良く知っていただきたいと思いまして記事にしてみましたよ。
遮熱材は熱を反射するもの
遮熱材を一言で言い表すならば「熱を反射するもの」です。
熱は見えないのでわかりにくいですが、
光に対する鏡のようなものだと思っていただけるとわかりやすいと思います。
当社で扱っているのはリフレクティックスという遮熱材なのですが、
見た目的には「よくある駐車中の車のフロントガラスに置くやつじゃん」と思われると思います。
銀色で真ん中にナイロンのプチプチが入っている、そんな見た目です。
でもその辺にある、よくあるものとは全く違うんですよ。
フロントガラスに置くやつはちゅんちゅんに熱くなりますよね?
でも、反射率の高い遮熱材は熱くならないんです。
熱を反射するからです。
断熱材と遮熱材の違いはなに?
遮熱材が熱を反射するものならば、
断熱材は熱を蓄えて伝えにくくするものかしら。
断熱材は断熱材自体が熱を持ちます。熱くなるのです。
だから断熱材は真夏のオーバーヒートや寝苦しい夜を生む原因にもなるのです。
断熱材は冬は暖かく、夏はより熱くなる原因にもなるんですね。
断熱材の外側に遮熱材を施工することでこれは簡単に防ぐことが可能です。
日本では遮熱という概念がなかなか浸透せず、
住宅の性能を上げるには断熱材の上に断熱材を施工する付加断熱が主流となっていますが
実は遮熱施工が一番おすすめなのですよ。
ちなみに遮熱材自体は薄いものですが、断熱性能的にグラスウール10k品100mm厚程度ございます。
付加断熱をするなら遮熱施工しましょう。
※断熱材を入れずに遮熱施工のみのお家もありますが、北海道でも快適に暮らせます。
当社は新潟県なのでもちろん遮熱施工のみの施工も可能なのですが、
補助金などの都合上、断熱材と遮熱材を併用して建築しています。
建物が外気の影響をあまり受けないため、
冷暖房のレスポンスが非常によくランニングコストも少なくて済む快適な家になります。
遮熱材の反射率と効果の関係
当社で遮熱材を使用し始めたのは約20年前からで、
新潟県内で初めて遮熱材を採用した会社は当社なのですよ。
当社の使用する遮熱材リフレクティックスは反射率が99%です。
世の中に反射材は多数ありますが、反射率はおおむね90%以上のものばかりです。
反射率、そんなに変わらないし、どれでもよくない?
と思ってしまいませんか?
いいえ。
反射率は非常に大事です。こだわりましょう。
反射率1%の違いで効果は3割くらい違うのです。
反射率99%のものの効果を100とすると、反射率98%のものの効果は70、
反射率97%のものの効果は40、ということです。
効果が全く違うので多少価格が安いですが、結果として損をしてしまうと思います。
だからお願いです。遮熱材を採用するなら反射率99%のものを使いましょう。
遮熱材の体感と性能実験
遮熱施工の体感
遮熱施工の体感は当社にていつでも体験できます。
遮熱施工してある部分としていない部分があるため、特に真夏は明確に違いを実感できます。
今年の夏は特に明確に違いが分かった気がします。
遮熱施工されていないところは一言でいうと灼熱地獄でしたので。
秋や春の中間期は気候がいいのでわかりにくいですが、
外の環境が過酷な季節は非常にわかりやすいのです。
遮熱材の性能実験
性能を実感していただける実験は2種類できます。
①ひとつは工場などの屋根をカバー工法で修繕する際の
遮熱効果を確認いただける屋根の上下を模した実験。
赤外線ストーブを太陽に見立て、
折版屋根をカバー工法にて遮熱施工した場合の温度の違いを
実際に確認していただくことができます。
②もう一つは遮熱施工した建物と、断熱した建物の
内部温度変化の違いを目の当たりにできる実験です。
ふたつの箱が並んでいますね。
オレンジの箱はオレンジ色の断熱材でくるまれている箱です。
建物で言うならば断熱されている建物。
銀色の箱は遮熱材リフレクティックスでくるまれている箱です。
遮熱施工されている建物です。
そして赤外線ストーブは太陽です。
ちょっと見辛いですが、それぞれの箱の上にあるのは温度表示です。
内部の温度が表示されています。
この実験ストーブをつけたまま数時間放置してあるのですが、
断熱材の箱は35℃、遮熱材の箱は26.3℃を示しています。
約9℃内部温度に差が生じています。
外からの熱を遮熱材が防いでいることを明確に示しています。
そして、この実験では箱の表面を触っていただきたい!!
皆さんかなりびっくりされるんですよね。
遮熱材が熱を反射していることも、ご納得いただけます。
当社では建売住宅の中で②の実験はご用意しております。
新潟市中央区で建設中の建売住宅はぜひ見にいらしてくださいね!